Surface Pro4 m3モデルを1年以上使った感想(長所と短所)

Surfaceペン レビュー

Surface Pro4、言わずと知れた?MicrosoftのWindowsタブレット(としても使える)PCですが、私が購入したのは2016年の初頭なので、これまでに2017年の4月現在で1年と3ヶ月程度使ってきたことになります。

Surface Pro4

そこで、実際に1年以上使ってみて、気に入ったところや気になったところなどを以下まとめてみました。

Surface Pro4を購入した経緯

まず購入の経緯ですが、当時は以下のような条件に合うPCを探していました。

  • メインのノートPCは別にあるので、処理速度より持ち歩きやすさ
  • 打ち合わせなどでペンでの書き込みができるもの
  • Windows10 Pro搭載
  • Officeは365など契約しているので無くてもいい

店頭でいろいろ触ってみた結果、ペン入力がとてもしやすいSurface Pro4に惹かれて購入。Surface Proシリーズはそれ以前から気になっているモデルではあったのですが、Pro4になるまで、厚みやデザイン等がいまいちしっくりこなくて使用するPCの対象から外れていました。

ということで、Surfaceシリーズを使うのは、今回のPro4が初めてです。

Officeは別途契約があるので必要なかったのですが、Surface Pro4はOffice無しモデルがないんですよね。そこだけは、ちょっともったいなかった点です。

購入したのはスペック的にはもっとも低いCore m3モデル

購入したのは、Surface Pro4でもスペックがもっとも低い、Corem3のCPUを搭載したモデルです。Core i5搭載モデルとちょっと迷いましたが、Surface Pro4はm3モデルだけファンレスの構造で重量も若干軽く、またACアダプターも多少小型とのことで、そこ(特にファンレス)に魅力を感じてm3モデルを選択。

Surface Pro4のパッケージ

Surface Pro4 m3モデルのACアダプター

他にメインで使っているCore i’搭載のノートPCがあるので、スペック的には最低限でも静かなほうがいいかなと思った理由も大きいです。が、結果的には外出中の利用が多いのでそこまで重い作業をSurfaceで行うこともなく、m3モデルでも十分すぎるくらいでした。

スペック的にはm3モデルでSSDが256GBあればよかったのですが、これまたm3搭載モデルだと128GBしか選択できないんですよね。Surfaceはタブレット型のPCなので、本体のネジを外せばすぐSSD差替できるわけではないので、できれば256GBのモデルが欲しかったかな。

サブ機として使うのでなければ、素直にCore i5+256GB以上のモデルを選ぶのが無難だと思います。

ほか、本体と同時にタイプカバー(カバー型キーボード)も購入しました。

Surface Pro4とタイプカバー

Core m3モデルの主なスペック

サイズ 292.1 mm x 201.4 mm x 8.4 mm
画面サイズ 12.3インチ
メモリ 4GB
CPU Core m3(第6世代)
重量 766g(本体のみ)
SSD 128GB
外部接続端子 フルサイズ USB 3.0
microSD™ カード スロット
ヘッドセット ジャック
Mini DisplayPort
カバー用端子
Surface Connect

Surface Pro4を1年間使ってみた感想

以下、項目別にSurface Pro4を使ってみたインプレッションです。

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Surface Pro4の重量やサイズ

重量、サイズの詳細は上記スペック表のとおりですが、タイプカバーも含めると重量は約1.1kg、印象的には「そこそこコンパクトな2in1」といったところに落ち着きます。

単に持ち運ぶだけなら、たとえば12インチのMacbookのほうがカバンの空きスペースに差し込みやすいので便利です。(とはいえMacbookはタブレットになりませんし、タッチパネルでもなくペン入力もできないので比較対象としては微妙ですが)また、重量的には700g台のノートPCも出ている昨今、軽さ重視ならそちらのほうがより楽に持ち運べます。

私の場合、Surface Pro4を打ち合わせ等に持ち運ぶ頻度はそこそこ多く(といっても週に1度か2度くらいです)、カバンに入れて携帯している限りではそれほど重いと感じたことはありません。

もちろん、欲を言えば本体がもっと薄く、タイプカバー込みで1,000gを切ってくれたら更にモバイル性が向上して魅力的なPCになるかなとは思います。このあたりは、次かその次の世代のSurfaceに期待ですね。

シンプルで完成度が高いデザイン

前述のとおり、一世代前のSurface Pro3のときまで、たぶん厚みの問題なのかもしれませんが、デザイン面での魅力というのはこのシリーズにあまり感じていませんでした。

ところがSurface Pro4になってからは、なんといったらよいのか、これまでの路線での完成版というか、ちょうど良いあんばいにシックリとはまったような印象を受けたんですよね。それがこの機種を選択した要因の1つにもなっているのですが、外観はかなりシンプルかつ洗練されているなという感想です。

外装はMacbookと似たようなつや消しのシルバーで、ロゴだけが鏡のように反射するのも似ていますね。

Surface Pro4とMacbook

もっとも、Surface Pro4のほうがよりマットな仕上なので、1年以上使ってくると手垢・汚れがより目立つのはSurface Pro4のほうかなという印象です。

フルサイズUSB3.0を含む外部機器との接続ポート

デザインとも絡むところではありますが、Surface Pro4はポート類がそこまで省略されておらず、これまでの機器をそのまま利用しやすい設計になっています。USSB3.0のポートが標準サイズで用意されていたり、Display Portがあったり、外部機器との接続は容易です。

ほか、キックスタンド裏にmicroSDカードのスロットも用意されているので、SSDが128GBのモデルでもデータをSDカードに逃すことで、ある程度余裕を持った運用が可能です。

Surface Pro4のmicroSDスロット

私もクラウドストレージと同期させるデータに関しては、Surface本体ではなくSDカードのほうに置くようにしています。

空き容量は現在のところ、Surface Pro4本体のSSDが86GB/117GB、microSDカードが26GB/59GBといったところ。もともとサブ機としての利用であることに加え、Surface Pro4本体やSDカードにあまりデータが溜まらないように多少気をつけながら運用しているのもあって、1年以上経過してもまだ余裕があります。が、できれば容量の大きなSSD搭載モデルを選択して、ストレージに気を使わず使いたいところですね。

外部モニターと接続して使うときは、変換アダプターを利用しています。

HTMI変換アダプタ

意外と音が良いスピーカー

タブレットPCにしては、思いのほか音がいいです。最低限聞き取れればいいや、くらいで思っていたんですが、動画を閲覧する際などにもセリフや音楽が結構クリアに聞こえます。

Surfaceはタブレット端末なので、作業机以外の場所に本体のみ持っていき、キックスタンドで立てれば小型のモニターとして使うことができます。ネットで映画や音楽、スポーツ等の動画配信サービスを利用する機会があるなら、スピーカーがそこそこ音質が良いこともあって、仕事以外にも便利に使えます。

無段階調節可能なキックスタンドの長所と短所

本体を立てるために、本体裏にキックスタンドがついています。

Surface Pro4のキックスタンド

無段階で調節可能なので、微妙な角度調整が容易でディスプレイを常に見やすい角度に保つことができます。

キックスタンドを広げたところ

逆にキックスタンドゆえの短所は「作業するためのスペースが余計に必要となる」ことです。これは小さなテーブル(たとえば喫茶店など)で打ち合わせをするときや、新幹線等で移動するときに、ちょっと窮屈で困るときがあります。

電車内でキックスタンドを開いたところ

Surface Pro4を使ってきて気付いたのは、私の場合、キーボードを装着せずタブレット単体として使うことがほとんどないため、タッチパネルかつペン対応でクラムシェル型のSurface(それをSurfaceと呼べるのか分かりませんが)があれば、そのほうが使いやすいかもなということです。

喫茶店等でキックスタンドを広げて打ち合わせを始めて、ちょっと経って注文した飲み物が届いたら置くスペースを作るためにまたキックスタンドを微妙に調節、みたいな状況が多々あったので。

Officeが付属するメリット・デメリット

OfficeはSurfaceのどのモデルにも「Office Home and Business Premium」が搭載されているので、Word、Excel、PowerPoint等を利用した作業はすぐ行うことができます。

とは言っても、私は別にOffice365を契約しているので、Officeの入っていないPCにもインストールして使うことが可能な環境です。Officeなしでもう少し価格が下がるなら、無しのモデルもラインナップに加えてくれたらSurfaceの購入や買い換えがもう少し気軽になるのですが。

m3モデルでも体感での処理速度は思った以上に良好

WindowsのPCは最低でもCore i5、と思ってこれまで機種を買い換えてきたので、今回はサブ機の用途とはいえm3で問題ないのか多少不安はありました。が、実際に使ってみればそれは杞憂でした。

WordやExcelで事務的な作業を行う、ブラウザはChromeとFirefoxを起動させつつ作業の合間で情報確認のために利用する、出来上がった資料をPDFファイルに変換する、DreamweaverとFireworksで簡単なウェブの更新作業を行う、あるいはスポナビライブやニコニコプロ野球チャンネル等でスポーツ配信を楽しむ、といった用途でストレスを感じることはまずありません。m3あれば普通の作業は十分かも。

もっとも購入当初、必要なアプリケーションを多々ダウンロード・インストールする際は、圧縮ファイルの展開やインストール作業などに多少もたついている感はありましたが(メインで使っているPCがCore i7かつRAMの搭載容量が大きなものなので)、そこは一過性で一度作業環境をSurface Pro4内に整えてしまえば、あとは気にならないレベルに至りました。

むしろ前述のとおり、m3モデルはファンレスなので、作業中に何の音もしないのは快適です。12インチのMacbookもそうですが、ファンレスっていうのは思った以上に作業効率を高めてくれるような気がしますよ。

電池の持ちは上々

何時間持つか計測したわけではありませんが、m3モデルで消費電力が少ないこともあるのかどうなのか、電池の持ちは上々です。

外出先でテザリングしてネットを閲覧しながらの打ち合わせが午前、昼、夕方と3件で計5~6時間続いた場合でも、電池が途中で切れることもなく最後の打ち合わせまで乗り切ることができました。

スリープ後に復帰しない問題

Surface Pro4については、スリープ状態から復帰しないという不具合がある(あった?)ようです。私も、購入当初はタイプカバーを閉じてスリープ状態にしてしまうと、次にタイプカバーを開いても電源は入っているらしきものの、画面に全く何も表示されず作業が始められないという不具合を何度か経験しました。

このときは「おいおい、かなり大きな不具合じゃないのこれ?」と困惑したんですが(とりわけ、打ち合わせ中や外部プロジェクターを利用した講演間際に発生したときは、かなり焦りました)、何度かアップデートがなされているうちに、いつの間にかこのスリープからうまく復帰しない問題は解決されていったようです。

もしかするとまだ発生するという人も中にはいるのかもしれませんが、私のSurface Pro4ではここ数ヶ月スリープ復帰の問題は生じておらず、このインプレッションを書いたことで久しぶりに思い出したくらいです。

タイプカバー(別売キーボード)はかなり使い勝手が良い

Surface Pro4を使ううえで、オプションで別途購入しなければならないタイプカバーについては、購入するか別のキーボードで済ませるか悩まれる方も多いと思います。

が、このタイプカバーは個人的にかなり出来が良いと感じてまして、Surface Pro4を購入するなら最新のタイプカバーも一緒に揃えることをおすすめしたいです。

Surface Pro4のタイプカバー

こんなに軽くて、カバーの「裏側に、ついてでにキーボードもついてます」的な佇まいであるにも関わらず、キーのサイズや打鍵感(ストローク)、タッチパッドのサイズや使い心地が非常に高いです。タイプカバーが使いにくいと感じたことは、1年以上使っていてほとんど無かったです。

もちろん、このあたりは個人差や用途によって評価が割れやすい部分だとは思いますが、迷っている方は店頭などでよくよく試用して検討してみてください。

暗所ではバックライトが光るので、抜かりないなぁと思わされます。

タイプカバーのバックライト

Surfaceペンの使い心地は最高!

Surfaceペン、最高ですね。Surface Pro4を購入する以前にも、ペン入力可能なWindows端末は何度か検討したことがあるのですが、ペンで試し書きをしてみると「どうも違うな」「なんか感触が」といった違和感があって購入までには至りませんでした。

ところがSurfaceペンの場合は、店頭で少し使ってみた時点から「これは書きやすいかも」という感触で、実際に1年以上経ったいまでもこの感想は変わっていません。

Surfaceペン

私は液晶画面に保護シートを貼らずに使っていますが、Surfaceペンの書きやすさはタブレット端末に記入しているという感覚ではなく、紙とノート、あるいはホワイトボードとペンで書いているような自然な感覚で作業できます。

Surfaceペンはペン先の反対側にあるボタンが消しゴム(の用途)になっていて、これがすこぶる使いやすいです(後述)。

ペンは単6電池で動作するので、Apple Pencilと異なり充電作業というものはありません。逆に、電池が切れれば突然使えなくなるというデメリットがあるので、Surface Pro4の本体を購入した後ですぐ、単6電池の予備も購入しておきました。が、1年2ヶ月ほど利用した現在でも、最初の電池はまだ切れる気配がありません。

かなりヘビーにSurfaceペンを使っているかと言われれば、打ち合わせや日々のメモ書きなどでちょこちょこ、といった程度ですが、だからといって全然使っていないわけではないので、この電池の持ちは想像以上でした。(毎日お絵かきとかに利用するなら、もっと早くに切れるのかもしれませんが)

あと、ペン入力の端末は初めてだったので、ペン先の耐久性というのもよくわからなくて、単6電池と一緒にSurfaceペンのペン先キットなるものも購入しました。が、こちらも今のところは壊れる気配もなく、また最初から付属しているペン先の書き心地に不満もないため、出番なく保存したままの状態です。

Surface Pro4のペン先キット

OneNoteとの連携がしやすい

Surfaceペンの個人的評価を向上させているのが、OneNoteとの連携のしやすさです。

なにかメモを取りたいとき、Surfaceペンのボタン(お尻の消しゴム部分)を1クリックするだけで、すぐOneNoteのページが立ち上がって書き込むことができます。そのままペンを使って手書きで殴り書きしたあと、まとめる段階でキーボードを使ったタイプ入力を行うという流れは、打ち合わせのときや色々構想を練る際のテンポを良くします。

それと、もし間違って書き込んだらすぐペンの先の反対側にある消しゴム(ボタン)でゴシゴシとこすって消す、この動作が消しゴム付きの鉛筆で身に染みついているものなので、とても自然に行うことができるため作業の邪魔になりません。

このあたりは文字で説明を読むだけではなかなか伝わりにくいところかもしれません。動作が自然で思考の邪魔にならないぶん、よりアイディア等が生まれやすく、インスピレーションにも繋がると感じました。SurfaceのOneNoteで打ち合わせ内容を簡単にメモしたり、あるいは何らかの構想をOneNoteとSurfaceペンを使って練るとき、タイピングだけのノートPCと比較して思考に広がりが出やすいです。

Surfaceの大きな魅力って、こういったところにあるのでしょうね。

Surface Pro4を使った感想「まとめ」

以上、Surface Pro4を1年以上使ってみて感じたこと、長所や短所についてでした。

途中で触れたスリープから復帰しない不具合(おそらくほぼ解消済み)を除き、大きなデメリットもなく、いまも打ち合わせやアイディア出しの段階において日々活躍してくれているSurface Pro4。

m3モデルということで処理速度とかどうなのかなと多少不安はあったのですが、実際に使ってみればそれほどヘビーな作業を行わないこともあって、何の問題もありませんでした。

インプレッションの後半に書きましたが、ペンとOneNote(に限らずWordやPDFファイル)への手書き入力を行うことは、キーボードを用いたタイピングとはまた違った構想に繋がり、思考のステップがスムーズになることを実感しています。この感覚を得ることができたのは、Surface Pro4がその環境を高いレベルで構築してくれているからです。

あわよくば、m3モデルにSSD256GB搭載モデルが欲しかったなというのはありますが、この使い勝手はなかなか手放せません。次の1年も、このSurface Pro4は良き相棒として変わらず活躍してくれるはずです。