今回は、新横浜駅から徒歩数分のところにある「新横浜ラーメン博物館」を散策。屋内施設を散策というのも妙ですが、あそこの地下は街のようなものなので。
既に開館から20年以上が経過しているので、行ったことがあるという方だけでなく、何度も行っているという方も多いかも知れません。
各地のラーメンが手軽に食べ歩きできるのが魅力
ラーメン博物館というと、まだ行ったことがない人からすればその名称からラーメンの歴史や文化が紹介されている施設と思われるかもしれません。実際、私も未体験の頃はそんなイメージでした。
が、その実態は様々なご当地ラーメンが一箇所で食べ歩きできる、楽しいアミューズメント施設なのです。・・・いや、歴史の展示などもありますけど、来館する人のほとんどはそんなイメージのはず!
最寄りの新横浜駅からは徒歩で数分程度
ラーメン博物館の最寄り駅は新横浜駅。東海道新幹線のほか、JR横浜線や横浜市営地下鉄(ブルーライン)でアクセス可能です。東京方面からだと、新幹線を使わない場合は渋谷から東急東横線で菊名まで乗って、そこから横浜線で一駅というルートがスムーズです。
最寄り駅新横浜駅を出たら、正面口からデッキに出て左の通路を進み、日産スタジアム方向に階段を降ります。新横浜駅周辺は、街路樹も青々と茂り歩道も広いので散策しやすいエリアです。(駅の逆側、篠原口は全く異なる様相ですが)
横浜ハイボールの海賊前の信号を渡って右折、次の通りを左折すると新横浜ラーメン博物館に到着です。
週末の昼飯時や夕飯時は混雑することも
週末の昼飯時、夕飯時は結構混雑していることも多く、また平日でもたまたま観光バスで多くの観光客が到着した時間帯に遭遇してしまうと、かなり混雑していることもあります。
入館料は大人(中学生以上)310円、小学生とシニア(60才以上)が100円です。年間フリーパスもあるので、何度か訪れる予定の人はパスを購入しておくと割安です。
一階はラーメンに関連したギャラリーやショップ
一階はギャラリーやショップがあります。2017年7月にリニューアルされて、展示物などがだいぶ新しくなりました。
各地のラーメンを食べ比べできるのは館内地下ですが、そこへ下る階段にはこれまで新横浜ラーメン博物館内に出店していたラーメン店の器が展示されているスペースがありました。
さらに先へ進み、次の階段からは昭和時代の歓楽街(というか路地裏の酒場)へタイムスリップする仕掛になっています。
地下1階と2階は昭和の街並みが再現されたフードテーマパーク
地下1階と2階は、昭和初期の夕暮れ時の街並みの中で、各地のラーメンが食べ比べできるフードテーマパークになっています。定番のお店から期間限定で出店しているお店まで、常時約10店舗程度のラーメン店があります。
階段を降りた直後の地下1階。この掲示物を見るに、電車というタイムマシンに乗って、昭和の駅に降りたという設定になっているのでしょうか。
地下1階は、吹き抜けスペースを中心としてその周囲をぐるり回れるような構造になっています。
昭和の夕暮れ時の飲食街を、かなり細かなところまで拘って再現しているので、これを見て回るだけでも結構楽しめますよ。2回目、3回目の来館でも、1回目には気がつかなかった作り込みに気がついたりして、結構楽しめるはずです。
質屋や旅館など、「もしかして中は営業中では?」と思わされる雰囲気。
途中に駄菓子屋もあり、懐かしいアイテムが販売されているので親子連れでも盛り上がれます。
札幌すみれラーメン
さて、ぐるり回って今回は「すみれ」に入ることにしました。再現された街の中の1店舗として、各ラーメン店が営業しているのが面白いですよね。
すべての店舗で、先に食券を購入する流れになっています。ほとんどの店にミニサイズのラーメンが用意されているので、1店舗で済ませてしまうのではなくミニラーメンでの食べ比べがオススメです。
これは「すみれ」のミニ味噌ラーメン。ミニでも通常のラーメンの半分以上はボリュームがあり、具材がある程度入っているので満足感はあります。
さて、ミニラーメン1杯で空腹をある程度満たしたら、階段を降りて吹き抜けスペースへ。ここは中央でも飲食できる店が出ていて、時間・曜日によってはバンドの演奏などイベントが開催されていることもあります。イベント開催時は、音楽などが流れるので余計にどこか知らない地方の街に紛れ込んだかのような印象を受けます。
このテーブルのあたりなんて、どこかの街の本物の路地裏っぽく見えますよね。
利尻らーめん味楽
「すみれ」に続いて、北海道は利尻島の「利尻らーめん味楽」へ。この店舗は今年の春、新横浜ラーメン博物館内に新規オープンしたので、私はまだ食べたことがありませんでした。
利尻昆布を使った醤油ラーメンがウリとのことで、これまたミニラーメンを注文。あ、これはかなり好きな味です。
利尻島にある本店にはまず行くことが難しそうなので、新横浜で手軽に食べられるのは本当にありがたい。
食べて街並みを楽しんで、一箇所でなかなか楽しめる施設
以上、新横浜ラーメン博物館でした。私はミニラーメンで2店舗回る程度がちょうどよい満腹感なのですが、中には全店舗一度に食べ比べる猛者もいるとか。
ちょうど今はスタンプを集めると各店オリジナルのシールがもらえるラリーが行われているようで、次々と店舗を回っている入館者も見かけました。
場所が新横浜なので、みなとみらい付近などいわゆる横浜の観光エリアとは少し離れた場所にありますが、小腹が空いたときなどに訪れると、一石二鳥で楽しめるはずです。ラーメン店が一箇所に集中しているので、観光途中で天候が悪化したときなどは、予定を変更して寄ってみるのもよいかもしれませんね。