ことりっぷシリーズは「週末に行く小さな旅」をコンセプトに、女性向けおすすめプランが紹介されている旅行のガイドブックです。
女性がメインターゲットなので、横浜の歴史的建造物などよりオシャレなスポットや堪能したいグルメなどの情報が主体ですが、「横浜といえば」で思い浮かびそうな観光スポットやレストラン、ホテルがほぼ網羅されているので、1泊2日や2泊3日でいっきに横浜を堪能したい旅行者に活用しやすいガイドです。
『ことりっぷ 横浜』の主な内容
ことりっぷの横浜版に掲載されている主な情報は、以下のとおりです。
- 小さな旅のしおり「今週末、1泊2日で横浜へ」
- 関内・馬車道&元町・山手
- 中華街
- みなとみらい
- もっと気になる横浜
掲載されている1泊2日の旅行プランをベースに活用
冒頭に、1泊2日の横浜旅行プランが掲載されているのですが、横浜の主要な観光スポットをガンガン観て回るルートになっているので、このプランをベースにアレンジするだけで充実した旅行プランを練ることができます。
というよりも、このプランをベースにさらに寄る場所を追加してしまうと、1泊2日じゃかなりの強行軍になりそうな気配もあります。可能なら2泊3日のプランにして、多少ゆとりを持って行動できるようにするほうが、よりそれぞれの観光スポットを堪能できるかもしれません。
綺麗な横浜、インスタ映えする観光地やグルメが満載
掲載されている写真はハイキーでホワッとしたものが多く、また観光スポットもオシャレなところ、綺麗なところ、インスタ映えしそうなグルメ、かわいい小物などが中心です。
この辺は、女性向けに作られた旅ガイドならではの雰囲気ですね。でもページのレイアウトやデザインなどが、余白を活かした落ち着いた雰囲気なので、情報過多な雑誌系のガイドブックと比較して、旅行前に情報の胃もたれを起こしてしまう危険はほとんどありません。そういう意味では、私のようなオッサン層にも十分利用価値のあるガイドブックです。
詰め込みすぎず、必要最低限の情報に集約されているので、旅行プランが欲張りになりすぎて破綻しすぎる心配もなさそう。最初の横浜旅行なら、この本の情報のみ参考にプランを練るのでも十分です。
『ことりっぷ 横浜』の短所を挙げるなら
敢えてこのガイドブックの短所を挙げるとすれば、繰り返しになってしまいますが「綺麗なところ」「可愛いもの」などが中心なので、横浜開港からの歴史的な経緯など、街のバックボーン的な情報はほぼゼロです。
また、紙面が「オシャレな横浜」を強調したものなので、実際に旅行で横浜の街を訪れたとき、想像していたより汚かったり寂れてたりといったギャップが生じないかな、なんてちょっと心配してしまうことでしょうか。
掲載ホテルは超有名どころなので、リーズナブルではないが・・・
それと、『ことりっぷ 横浜』で紹介されているホテルは、どこも超有名どころばかりです。
もっとリーズナブルに横浜の旅行を楽しみたいという要望には、ネットで検索するなどして別の候補を検討する必要がありそうです。
でも、これは短所とは言えないかな。短期間で濃い横浜旅行を堪能するなら、この本に掲載されているように、ニューグランドなどのあこがれのホテルに宿泊するのが正解かもしれませんから。
「とりはずせるマップ」が付録
あと最後に一点だけ。これは他のガイドブックでもよくある形態ですが、『ことりっぷ 横浜』にも取り外せるマップ(小冊子)が付録でついています。
本誌のほうも持ち運べるサイズ・重量ですが、プランは出かける前に本誌でしっかり計画して、旅行には情報を書き込んだ付録のマップだけ持っていくのも有りです。そのほうが、きっとお土産をたくさんバッグに詰め込んで帰れますよ。