出張で真夏の京都・大阪へ数日間お邪魔してました。京都も大阪も、横浜より5度くらい暑かったのですが、炎天下のなか1日12km近く(×3日)歩き回っていたので、もはや気温が高いから暑いのか、歩きすぎて暑いのか判断つかず、ただただ汗がダラダラと。
それはさておき、21日はお昼前後の時間帯に空きができたので、2年前に開館した京都鉄道博物館へ行ってきました。
もう屋外はノーサンキュー!みたいな40度近い猛暑だったので、とにかく屋内で何かできるところということで。
京都鉄道博物館
京都鉄道博物館は、京都駅からJRで大阪方面に向かうと、北側に見えるので以前から気になっていました。場所的にも京都駅からほど近い、梅小路公園に隣接する土地に建てられています。
京都鉄道博物館へのアクセス
博物館へのアクセス経路は公式サイトで様々な方向から説明が載っていますが、京都駅からだとバス利用で10分程度でした。大人なら京都駅から徒歩でのんびり散策しながらのアクセスも可能ですが、真夏と真冬は止めたほうがよさそう。
開館時間と料金
開館しているのは基本的に水曜日以外、ただしこどもが夏休み、春休みになる期間は水曜日でも開館しています。
開館時間 | 10:00~17:30(入館は17:00まで) |
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休館日 | 毎週水曜日・年末年始(12/30~1/1) ※祝日および春休み(3/25~4/7)と、夏休み(7/21~8/31)などは開館。 |
区分 | 一般 | 大学生・高校生 | 中学生・小学生 | 幼児(3歳以上) |
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個人 | 1,200円 | 1,000円 | 500円 | 200円 |
20名以上での団体予約で料金が割引となるサービスもあるようです。
京都鉄道博物館の屋外エリア
博物館前は、こんな感じ。すぐ近くを通る山陰本線で、博物館近くに新駅を建設する工事が行われていました。
京都~丹波口駅の間に、京都鉄道博物館にアクセスしやすい駅ができるのかな?
入館してすぐのエリアは屋外です。つまり夏場はまだ暑いエリアです。このエリアには、新幹線0系などの実物が複数車両展示されています。
京都鉄道博物館は敷地が広めなので、大抵の実物車両が運転席だけ切り取られるなどではなく、1両まるまる置かれているのが魅力ですね。
0系はかわいいなぁ。
一般車や食堂車の中がどんな雰囲気だったのか、座席などもそのまま展示されているので分かりやすいです。0系は窓が大きいですね。
あとこの博物館のこだわりは、大抵の車両が一番最初に製造された1号車両ということですね。
また、実際の車両を使っての食堂も営業中でした。(ナシ20形食堂車)
こちらは大阪環状線に使われていた103系。扇風機時代の環状線、懐かしいですね!
って言ってみただけで、実際にこの時代の環状線に乗ったことはありませんが。
こちらは電気機関車と寝台車の展示エリア。昔、Nゲージなどに熱くなっていた頃のほうが「これ、〇〇形だ!」とより興奮できたかもしれませんが、記憶が曖昧になったいまも見覚えのある車両が多くて楽しめます。
トワイライトエクスプレスの車両も展示されていましたが、(写真には写ってませんが)やっぱりEF65系1号機が胸熱かな。
車両の下のほうをじっくり見る機会って、ほとんど無いですよね。
連結器なども、好きなだけ堪能できますよ
京都鉄道博物館の屋内展示
いい加減、暑さが厳しいので屋内(本館)へ。入ってすぐのエリアが吹き抜けになっていて、ここにも実車がドーンと配置されています。
ここはよくメディアでも紹介されているので、「ああ京都鉄道博物館だなぁ」という感じがしますね。
いわゆるボンネット型の、クハ489形の1号車です。
子供の頃は、この連結器の部分がベロを出してるように見えてました。
この形の特急は、子供の頃に何度か乗ったことがあるので懐かしいです。
これは寝台車にもなるタイプですよね。
そして新幹線500系。これはねー、もっとも好きな電車の1つなんですが、結局、実物に乗る機会がありませんでした。悲しい。
先頭もカッコイイですけど、この、円筒形のようなカーブを描いている側面がなんとも。
この、カーブを描く側面がなんとも。
しつこい?
壁面には、往年の寝台特急のヘッドマークがずらり並んでいます。瀬戸、出雲、みずほ、はやぶさ。昔はヘッドマークをイメージした商品も多数販売されていましたよね。
キーホルダーとかペンケースとか、いろいろ持ってました。
こちらは新幹線100系の実物車両。
えーと、8両目と9両目に2階建て車両が連結されたりしてましたっけ?
特急用ディーゼル、キハ81形。
子供の頃に図鑑で見たときは、なんだか鈍臭そうな顔に見えたもんです。まあ、いま見ても全然速そうには見えないんですけどね。
この車両の横は、昭和時代の駅が再現されています。
昔懐かしい感じですか?でもこういう雰囲気の駅って、まだまだ地方に残ってますよね。北海道とか旅行すると、こんな感じの駅に出くわすことが多かったような。
ホーム側です。薄暗くなりつつあるローカル駅にいる気分を味わえます。
というかこの展示エリアは人が少なかったので、駅のベンチを利用して少しゆっくりしてしまいました。
こちらは国鉄とJRのあゆみを展示しているエリア。
時間が取れるなら、この辺もじっくり目を通していくとより楽しめると思います。
冨士のヘッドマーク、ローマ字がFUJIじゃなくてHUZIですからね、HUZI。
電車周辺の設備についても、それなりのスペースを割いて様々な展示があります。
こちらは主に貨物列車、そして寝台車の牽引にも使われたEF66形。
EF66形は、階段を下って車両の下から覗けるような展示になっています。
これは2階へ移動して、貨物車の展示エリア。
2階には鉄道ジオラマのコーナーもあるのですが、残念ながら運転時間外でした。というか時間外でも列車が走っていないだけでジオラマ自体は見学できるのかなと思っていたのですが、エリア自体が閉鎖されるため全く中を確認できない状態になってしまうんですね。
2階の吹き抜けから、1階の展示車両を覗き込むとこんな感じです。模型が並んでいるように見えます。
2階には運転席のシミュレーターもありました。誰でも自由に体験できるというわけではなくて、時間を区切っての抽選式になっているようです。
こういうシミュレーターも含めて、実際に動かしたり体験したりできる展示が沢山あるので、小学生の子供ならかなり堪能できそう。
これは、3階通路にある休憩エリアです。こっちは、どちらかというと疲れたオッサンたちが、しばし休息するスポットと化してました。
ワタシもですよ。
扇形車庫(梅小路蒸気機関車庫)
さて、だいぶ汗も引いたので、再度屋外へ。扇形車庫は実物を見ると結構な迫力がありますね。
扇形車庫の横にホームがあって、実際のSLに乗車できるようになっています。
SLスチーム号の乗車料金
区分 | 一般 | 大学生・高校生 | 中学生・小学生 | 幼児(3歳以上) |
---|---|---|---|---|
個人 | 300円 | 100円 |
蒸気機関車の展示
実はあまり期待していなかったのですが、今回、京都鉄道博物館で一番「すげえ!」と声が出たのがこの蒸気機関車の展示です。
横にズラーーーッと、20台近い機関車が並んでるんですよ!実物を見るとホント圧巻です。
ただし、夏なのでもの凄く暑いです。屋内で一度引いた汗も、一瞬で噴き出し服がグショグショです。
機関車はただ展示されているだけでなく、運転席に乗れるようになっている車両がいくつもあります。
1両だけ展示されているのは各所の公園などで見たことがあるので、来るまでは「はいはい、機関車の展示ね」くらいにしか思ってなかったのですが、様々な形式の車両がずらり並んでいると全くの別物ですね。
京都鉄道博物館のこだわり、D51もまた展示されているのが1号車両ですよ。D51の1ですよ。
次第、次第に蘇ってくる鉄道の知識。DはABCDのDなので4番目、つまり大きな車輪が4つついてるんですよね。んで51の5はテンダー車が機関車の後ろに連結されているので、C(タンクが機関車と一体化してる)より大型で迫力があります。
とはいえ、どっちが好きかは人それぞれで、Cのほうが好きという人も多いのでは。
テラスエリア
本館3階はテラスになっています。開放感があっていいですね!
でも夏だからクソ暑いんですよ!だからほとんど誰もいないんですよ!
京都鉄道博物館は線路沿いに建てられているので、テラスからは本物の鉄道をじっくり見ることができますね。新幹線も走っているので、ここだけでも楽しめそう。
以上、京都鉄道博物館についてでした。猛暑日に行くことになりましたが、屋外半分、屋内半分の展示なので、まあなんとかなったかな。
冬は逆に屋外展示エリアが寒くなるようなので、できればほどほどの気候のときに足を運ぶのがオススメです。