汽車道は、桜木町駅前から横浜ワールドポーターズやナビオス横浜を通って、新港地区の赤レンガ倉庫方面へと続くプロムナードです。
観光地への通り道としても利用できること、また横浜みなとみらいの風景を楽しみながら、あたかも海上にかかる橋を歩いていく開放感を得られることから、この汽車道自体が人気の観光スポットになっています。横浜観光では、定番中の定番といえますね。
汽車道
桜木町側の汽車道入口にある看板です。もとは貨物輸送用の臨港線だったこともあり、線路や鉄橋など、名前の「汽車道」のとおり、鉄道の面影が色濃いプロムナードです。
桜木町から一つ目の橋梁までの中間地点です。向かって左には、コスモクロック21(観覧車)や半円型のヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルが見えます。写真は平日、しかも真夏日の昼間なので人通りが少なめですが、休日は行き来する人で賑わいます。
港一号橋梁
明治42年(1909年)に架設された、桜木町側から新港地区へ向かうとき1つめにかかる橋です。
向かって左には、横浜ランドマークタワーやクイーンズスクエア横浜が見下ろします。この橋はカモメがとまっていることも多いですね。
港一号橋梁の説明書きです。
アメリカン・ブリッジ・カンパニーの社名が掲示されています。
ちなみに、この第一号橋梁をランドマークタワーの展望フロアから見下ろすと、こんな感じです。
港一号橋梁を越えて少し進むと、左右に木の植わったエリアがあります。真夏に汽車道を通るときは、この木陰は本当にありがたい!
さらに進むと、コスモクロック21がだいぶ近くなってきます。
港二号橋梁
こちらは港二号橋梁を、桜木町方面に振り返って撮影した写真です。
港二号橋梁も港一号橋梁と同じく、アメリカン・ブリッジ・カンパニーで製作され明治42年に架設されたそうです。
こちらの社名表記は、だいぶツタが絡まって読みにくくなっています。
ランドマークタワーの展望フロアから見下ろす第二号橋梁は、こんな感じ。
港二号橋梁を越えた先は、ちょっとした公園のようなエリアになっています。
ベンチがいくつも設置されていて、海が近いので大抵は心地良い風が吹いています。今日のように真夏日でなければ、ここでちょっと一休みするのもオススメです。
これは水上に浮かぶカモメ・・・ではなくウミネコですね。
港三号橋梁
さらに進むと、横浜ワールドポーターズ手前に港三号橋梁があります。この橋は一号、二号よりも、かなりサイズが小さめです。
もとは北海道夕張線の夕張川橋梁だったものを、一部転用してこの場所に架設したようです。かなり遠方で使われていたものが、全く違う土地で再利用されることもあるんですね。
横浜ワールドポーターズ
こちらは港三号橋梁を越えた先にある、横浜ワールドポーターズです。飲食店も多く入っているので、旅行のプランでこのあたりを回る計画なら、ここでランチやディナーというのも有りです。
とはいえ、土日はかなり混雑しているので、店舗の待ち時間も考慮してプランを練っておくほうが無難です。
ワールドポーターズ横から、みなとみらい方面を向くとこんな風景が広がっています。
(ここだけ女性向けガイドブックのようなハイキーで撮ってみました)
ナビオス横浜
横浜ワールドポーターズの前を通過すると、汽車道の部分がくり抜かれたような構造になっている建物、ナビオス横浜があります。
空洞部分を通過する際は、こんな感じで正面に赤レンガ倉庫が見えてきます。
ナビオス横浜を通過すると、汽車道の線路もここで終点です。信号を超えた先は、赤レンガ倉庫です。
この線路の終点で振り向くと、ナビオス横浜の隙間から横浜ランドマークタワーが額に納まったようなかたちで見えます。今回は昼間の風景ですが、日が落ちた後の汽車道は、全く異なる横浜の夜景が楽しめるスポットになります。
ナビオス横浜の前から桜木町方面の汽車道を臨むと、こんな風景です。
以上、今回は汽車道の散策でした。真夏は遮蔽物がなくかなり暑いので、春や秋など、気候が穏やかな季節に横浜近辺を歩くなら、汽車道はとてもオススメのスポットです。冒頭でも触れましたが、汽車道を散策しながら横浜ワールドポーターズや赤レンガ倉庫、そして大桟橋や山下公園方向へ抜けることができるので、一石二鳥で移動を楽しめますよ。
汽車道の夜景については、別の記事にて紹介しています。