iPhoneで気軽な手書きのメモを取ったり、ちょっとした絵が描けたら便利かなと思い、iPhone用のスタイラス・タッチペンを購入してみました。
デザインがもの凄くシンプルで、持った感じもちょうどよい重さ(一般的なボールペンとほぼ同じ)だったので、このスタイラスを選んでみたのですが………あまりにシンプルで、どこにもメーカー名が書いてない(^0^;)
おそらくQKIFLYというメーカーかな?STAEDTLERのシンプルなシルバーのペンと一緒にペンケースに入れても、ダサさが全くないので、仕事用途で持ち歩く場合にも問題なしです。
iPhoneだけでなくiPadやAndroidでも使用可能
このスタイラスはほとんどのタッチパネル型端末で利用できるようですが、一部動作しないものもあるようなので、購入する際はネットの情報をあたるほうがよいです。私はiPhoneのほかZenfoneやAndroidタブレット、iPadなどで試してみましたが、ほぼ問題なく動作しました。ただし、一部のアプリでうまく線が引けないものはありました。
- 【各種対応性】iPad最新版、iPad PRO 9.7&12.9 、iPod、、ios、Android、Windows、Kindle、Samsung等タブレット、iPhone X/8/7 Plus/6s/6s Plus/6/6 Plus/SE/Iphone Andriodスマホ大部分の静電容量式タッチパネルに対応できますが、※ご注意:全てのタッチパネル電子端末での動作を保証するものありません。
ペン先が硬質なのがメリットでもありデメリットでもある
全体の長さは15cm程度で、太さとともに一般的なペンとほぼ同じです。iPhone7 Plusの長辺より、ちょっと短いくらいのサイズ感。このスタイラスはペン先が細い(1.4mm)タイプなので、太いスタイラスと比較して小さな画面でも文字が書きやすいメリットがあります。
ただ、ペン先が硬質なので、グッと力を込めるとペン先がスプリングで少し引っ込む作りとはいえ、画面に当たったときコツコツとそれなりの衝撃があります。保護シートや保護ガラスを貼っていない状態で多用するのは、iPhoneがかなり古いとかじゃなければちょっと気が引けるかも。そのぶんペン先が摩耗しないようなので、壊れない限りは換えのペン先など消耗品を気にせず使える長所となるようです。
ゲーム等の用途なら反対側の柔らかい素材で操作するのも有り
ペン先とは反対側は、フワフワした素材のキャップが付いていて、そのキャップを外すとUSBの充電用プラグがあります。
ちなみにキャップを外さないで、フワフワした素材のほうで操作することも可能。細かな文字を書くのではなく、ゲームなどザックリ操作できればOKなときは、画面を傷つけてしまいそうな尖ったペン先よりも、こちらのフワフワで操作するほうが良さそう。
電池は比較的長持ちなので頻繁に充電する必要なし
充電用のケーブルも付属しています。充電時間はどれくらいかな、数十分充電していると、数時間から10時間程度は使えているような気がします。あまり頻繁に充電する必要はありません。
電源を入れっぱなしにしていても、30分程度使わないと電源がオフになる設計のため、消し忘れてポケットやペンケースに入れても電池が全て無くなる心配なしです。(後で触れるibis Paint Xなどで連続して絵を描いてると、30分経った時点で「使ってない」と判断して電源が一度切れることがあります)
USBケーブルに繋いで充電したまま使うこともできるので、かなり集中して利用して電池が切れてしまったときは、ケーブルさえ届く範囲なら繋げたまま使うこともできます。
手書きで文字や図を書くのはOKでも絵を描くのは厳しい
文字や絵は「とりあえず」書ければOKなら、特に問題なく使えます。iPhoneのメモに手書きできると、また違った活用方法ができるので用途が広がります。
とはいえ、これでお絵かきまで問題なくできるかというと……それはちょっと厳しいかな。液晶保護フィルム(ガラス)を貼っているかいないかによっても程度が異なるのですが、ペン先と少しずれた位置に線が引かれるため、正確に絵を描こうとするとかなり難しいです。
アプリ側のタッチ位置調整はほぼ必須
ibisPaint Xなど人気のお絵かきアプリで使ってみようかな、と思ってスタイラスの購入を検討される方もいらっしゃるかもしれません。どこに線が引かれるかアプリ側でタッチ位置を微調整できるので、メモに絵を描くよりは多少マシに使えますが、それでもかなりの慣れと忍耐が必要です。短気な人はほぼ無理、最初は線を引くために置いた手のご認識などにも悩まされるため、1枚目の絵で挫折するはずです。(ibisPaintXなら推奨スタイラスがあるようなので、予算との兼ね合いもありますがそちらを使えばより描きやすいのかな?)
↓少なくとも、これくらいは調整しないと思っているところと近い位置に線が引かれない。
↓iPhoneとスタイラスで描けなくもないですが……。つらい。
どうしてもiPhoneで絵を描きたい、iPhoneしか使える端末が無いんだ!という環境であればスタイラスに慣れてしまうのもありですが(何枚も何枚も描いていれば、次第にどの辺にズレて線が引かれるのか、ある程度は感覚が掴めてくるのでそれなりの絵は描けます。実際、私は20枚程度描いていくうちに、だいぶ慣れました)、そうじゃなければiPadとApple Pencilのほうが断然、遙かに、圧倒的に絵は描きやすいです。
とはいえ、もちろんスタイラスが無くて指で描くよりは断然マシなので、お絵かき用途でスタイラス導入を考えている人は、そのあたりも含めてよく検討したほうがよいです。各所の作りがしっかりしているぶん、それほど安価なスタイラスではないので。
ということで、このスタイラスはイラストをしっかり描いてみよう的な用途ではなく、あくまでビジネスなどでiPhoneに手書きできたら便利だなとか、あるいはゲームアプリをペンで操作したら楽そうだなとか、そういった用途こそ威力を発揮するアイテムです。